ここだけは押さえたい!住宅設計のお話。

100通りの設計デザインの手法を公開します。

【斜面地に家を建てる方法。その1】


沖縄と大阪を拠点に全国で設計をおこなっています山本雅紹建築設計事務所のブログです。


【沖縄の海が見える眺望の良い斜面地に住宅を設計する方法】は、以前のブログでも書きましたが、皆様から頻繁に頂戴いたしますご相談の中から、


ここでは傾斜地、崖地が多い沖縄の地形を踏まえ、【斜面地に住宅を設計する方法】を書きたいと思います。


沖縄や大阪に限らず全国各地で傾斜地は沢山ありますが、建てる地域によって条例や規制があり、また建てる建物の種別によって設計デザインのアプローチが異なってきます。


ここでは沖縄県那覇市の実例住宅を例にあげて、設計デザインのアプローチをご紹介いたします。


写真の住宅は那覇市内の住宅街にあり斜面地に建っています。


隣地との高低差は4メートル50センチあり、不動産屋さんからは『擁壁をしないと建てられない。』と言われ、擁壁のお金を考えると、住宅にご予算を充てるのが難しい、と困られているところからスタートしました。


【斜面地に家を建てる方法。その1】は、敷地の地盤状況がどうなっているかを踏まえた上で、建物をどのようなコンセプト(大きな方向性)にするか、を設定する作業から始まります。


ここで大切なことは、


通常の設計デザインのように、《いきなり平面プラン(間取り)を作らない》ということです。


ここのコンセプトの設定を間違えたり、住宅内部の仕様から入ってしまうと、後々予算がオーバーしたり、計画が上手く進まないこともあるので、斜面地に住宅を設計する上で、最も大切な一つになります。


次回は、そのコンセプトについて、実例を踏まえてご紹介しましょう。